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ライフシフター インタビュー vol. 1 大原和服専門学園 和裁科1年 小島惠子さん

人生の転機は何度も訪れます。誰もが持っている「変わる力」を信じてしなやかに、自分らしく、

やりたいことに向かってスモールステップを踏み出す「ライフシフター」にインタビューをするこの企画。

第1回目は、大原和服専門学園 和裁科で学ぶ小島惠子さんにお話をお聞きしました。

Q:70代には見えないバイタリティーあふれる小島さんですが、学校では最年長。入学のきっかけは何だったのですか?

A:栄養士から社会人人生がスタートしました。病院や姉の食堂で働いていたのですが、その後1回目の転機がありました。以前から興味があった看護学校に入り、結果的に看護師の仕事を40年近くしたんです。そして定年後、次は何をしようかと考えた時に、子供の頃に親しんだ和裁を思い出して。和裁教室に行ったこともあったのですが、もう一度、1から基礎を学び直したいと思って和裁学校へ入学することに決めました。

Q:長崎のご出身ということですが、奈良の学校を選んだ理由を教えていただけますか?

A:実は、関西は初めての土地、奈良に来たのも初めてなんです(笑)。九州にある和裁の専門学校を片っ端から調べたのですが、どうもピンとくる学校がなくて。それならエリアを広げようと関西の学校もひと通り調べたところ、大原和服専門学園に出会いました。和裁を基礎から学べるほか、着付けはもちろん、染め、織り、お茶、お華も学べるという幅広いカリキュラムに惹かれました。また、神社仏閣が好きな私にとって古都・奈良は魅力がいっぱいでしたし、気候が長崎と似ているんですよ。ZOOMの学校説明会でお話をお聞きした、大原学園長の気さくなお人柄も決め手になりました。

Q:とてもフットワークが軽いですね!ズバリ、小島さんの行動力の源は何ですか?

A:やはり好奇心ですね。例えば、昔習った和裁と今、学んでいる和裁とでは全く縫い方が違うんです。でも、それが面白い!って思えるんですよね。新しいものを見たい、聞きたい、習いたいという気持ちは昔からあります。そして、すぐ実際にやってみたくなるんです。考えているだけでは何も起こらないですからね。

Q:「興味を持ったことを実現する」その早さも素晴らしいです!モットーはありますか?

A:両親が「とにかくやってみたら?」と背中を押してくれるタイプだったんです。その影響もあって、やらない後悔はしたくない、という気持ちはずっと強いですね。その考えは大切にしています。

Q:卒業後の目標や、これからやってみたいことはありますか?

A:若い人に着物の魅力をもっと知って欲しいですね。着物は普段着にもなるカジュアルなもの。服地で着物もできるんですよ。着物は高い、特別なものといったイメージを覆したいですね。

着物の色や柄には多彩な美しさがあり、季節の表現もあるので、見ていて楽しいですね。何より、着物を着ると気持ちの持ち方まで変わるというか、自然と胸を張れますし、触れてこそ感じる良さがあるんです。若い人にはそんな着物の良さを体感して楽しんでもらえる場、シニアの方には和裁の仕事の場となるような、着物コミュニティを作りたいと思っています。

インタビュアー:MNキャリア代表 高橋紀子

(キャリアコンサルタント、ライフシフトパートナー)

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